📌 目次
はじめに
こんにちは、Burdonです。今回は、過去1年で+40%という驚異的な上昇を見せた金(ゴールド)について深掘りします。国際的な金先物価格はついに$3,000の大台を突破し、多くの投資家が再び注目しています。
本記事では、金価格の上昇要因を整理し、私自身の視点で分散投資先としての価値、そして具体的な投資方法について考察します。
金価格の上昇要因
金の価格がなぜこれほどまでに上昇したのか。その背景には以下の5つの要因があると私は考えています。
1. ドル基軸通貨への不信感
リーマンショック以降、FRBや日銀、ECBなどの主要中央銀行は量的緩和(QE)を断続的に実施。通貨供給量が膨らんだ結果、金の相対的価値が上昇しました。
2. 地政学リスクとドル制裁への懸念
ウクライナ戦争に伴うロシア制裁により、グローバル・サウス諸国がドル依存への懸念を高め、金へのシフトを加速させました。
3. アメリカの財政赤字拡大
GDP比で過去最大級に悪化する米財政状況も、金への資金流入を後押し。今後の金利負担増に対する警戒感が背景にあります。
4. 安全資産としての需要
中東情勢や世界的なインフレ懸念を背景に、金は改めて「守りの資産」として選ばれています。
5. スタグフレーション懸念
景気後退と物価上昇が同時に起こるスタグフレーションにおいても、金はその価値を維持または向上させることが多いです。
金は今、買いなのか?
率直に言えば、金は長期的には「買い」と考えています。なぜなら、各国の通貨供給が今後も増加していくのは避けられず、現物資産としての価値が相対的に上昇し続ける構造があるからです。
とはいえ、足元の価格はやや加熱気味にも見えるため、一括投資よりも積立やタイミングを見た分散購入が無難でしょう。
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分散効果としての金の強み
金は、株式や債券と異なる値動きをする資産として、リスク分散に優れています。特に過去のショック(リーマン、コロナ)時には高い耐久性を見せてきました。
一部の研究では、株式40%、金60%のポートフォリオがリスク・リターン最適とされる結果もありましたが、現実的には全体の5%〜10%程度の組み入れが王道だと思います。
こうした分散戦略は、iDeCoなどの制度とも相性がよく、税制メリットを活かすことも可能です。
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具体的な投資方法
金投資には主に現物保有とペーパーゴールド(ETF)の2種類があります。
現物ゴールド
物理的な延べ棒やコインを保有する方法。災害や有事の際に手元に資産を残せる安心感がありますが、保管・管理の手間や盗難リスクが伴います。
ペーパーゴールド(ETF)
金価格に連動するインデックスファンドへの投資。私が利用しているのは米国ETFのGLDで、純資産は$130B超。流動性も高く、分散投資に最適です。
廉価版のGLDMや、日本では為替ヘッジあり/なしを選べる投信もありますが、私は長期保有前提で為替ヘッジなしを推奨します。
おわりに
ここまで金の上昇背景から投資手法まで整理してきましたが、私の結論はシンプルです。金は守りの資産としてポートフォリオに組み込むべき存在です。
私自身は現在の比率が1%未満ですが、これを5%前後まで引き上げていく方針です。リスクとリターンのバランスを考えつつ、資産を守りながら育てていく。この基本を忘れず、今後も堅実に歩んでいきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう。







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