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はじめに

こんにちは、Burdonです。2025年4月、暗号資産OM(Mantra)がわずか1時間で90%以上の暴落という衝撃的な事件が発生しました。正直、この手の話はもう終わったと思っていたんです。FTX、Terralunaの件で十分学んだはずだと。しかし、今回の件はまた違う側面を私たちに突きつけてきました。

これは単なる価格下落ではありません。投資家心理、プロジェクト管理、そして市場との向き合い方──そのすべてに問いかける事件でした。

暴落の背景──本当に「事故」だったのか?

今回の急落は、週末の日曜日に起きた“黒いサンデー”と呼ばれています。普段は家族時間を優先していて、市場から目を離していた人も多かったはずです。

一部のウォレット、特にLaser Digitalに関係するとされるアドレスから、4300万OM(全流通量の4.5%)が一気に取引所へ移されました。これにより売り圧が集中し、連鎖的なロスカットとパニック売りが広がったのです。

プロジェクトの問題か、運営の無責任か

Mantraの運営は90%以上のトークン供給をチームが保有していたという情報も出ています。これは分散性の欠如を意味し、「中央集権型プロジェクト」に近い実態だったと言えるでしょう。

暴落後に発表されたコメントでは、「大口投資家による無責任なリキッド」が原因との説明がありました。しかし、これは「想定できたリスクを見逃した」とも解釈でき、投資家の信頼を回復するには不十分な内容だったと感じました。

失われたもの──67億円超のロスカット

この12時間の間に100万ドル以上のポジションが10件以上清算され、損失額は66.7ミリオンドル(約100億円近く)に達したと報じられています。これはまさにFTX、Terralunaの再来です。

中には数千万円、数億単位を一夜にして失った個人投資家も多く、訴訟を検討する動きや、法的措置を呼びかける投稿も多く見られました。

Binanceの警告──事前に出されていた“赤信号”

実はBinanceではすでにOMに関するトークンエコノミクスの変更について警告が出ていたとのこと。1月以降、ポップアップ通知によって「大幅な供給量の増加」などが表示されていたようです。

この情報が広く知られていたかどうかは疑問ですが、私たち投資家側もこうした注意喚起を見逃してはいけないと感じさせられました。

RWA領域への不信──“信頼”の欠如が招いた結末

OMはReal World Asset(RWA)領域に属する暗号資産として注目されていました。実世界との連動を目指すという新興の分野で、将来性があるとされていたのです。

しかし、このような騒動が起きると、RWA全体への信頼も揺らぎかねません。だからこそ、私たちは「分散性」「透明性」「ガバナンス」など、本質的なチェックポイントを忘れてはいけないのだと、改めて強く感じました。

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まとめ

  • OM(Mantra)は1時間で90%以上の暴落を記録
  • 大口売却とチーム保有率の高さが引き金に
  • 67億円超のロスカットが発生し、訴訟の動きも
  • RWA全体への信頼低下につながる可能性も
  • “分散性”と“情報リテラシー”の重要性を再確認

おわりに

今回のOM暴落事件は、単なる価格下落にとどまらず、信頼の喪失と情報リテラシーの欠如がどれだけ大きなダメージを生むかをまざまざと見せつけました。

私自身もこれをきっかけに、あらためて「銘柄選定の基準」を見直す時間を持とうと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。

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