はじめに
こんにちは、Burdonです。今回は米国市場に久々にドスンと大きな調整が入りました。反動体規制、企業決算、そしてパウエル議長の発言が重なり、主要指数は軒並み大きく下落。その背景にある理由と、今後の投資判断にどう活かすかを整理していきたいと思います。
反動体セクターに走った冷や水
NVIDIAの「H20」チップに対する新たな輸出規制が発表され、時間外で株価が急落しました。中国のスーパーコンピューター転用リスクへの懸念がその理由です。影響は第1四半期だけで55億ドルにも上る見通しで、年間では180億ドル超の収入損失の可能性も示唆されました。
トランプ陣営との対話もあったものの、方針が再び転換。NVIDIAは米国に5000億ドル投資を表明したばかりだっただけに、市場の反応は厳しくなりました。
ASML決算と金利不透明感のダブルパンチ
悪材料はNVIDIAだけではありません。ASMLの決算で新規受注が予想を大きく下回ったことが、市場全体にリスクオフムードを広げました。39億ユーロという結果に、投資家心理が大きく冷え込んだのは言うまでもありません。
さらにパウエル議長のスタグフレーションを示唆する発言も重なり、インフレと景気鈍化の板挟みに対する市場の不安が一気に表面化。FOMCでは年内の利下げ観測が高まっていたものの、議長発言からは後退の気配を感じました。
金は買われ、為替は円高へ──リスク回避の動き
この状況下、ゴールド価格は3350ドルを突破し、資金が避難していることが明確です。一方でドル円は142円台まで円高が進行。日本円が相対的に強くなっているのは、金利政策への不安がドル売りを誘った形でしょう。
円高に備えたヘッジの重要性も再確認させられます。FX口座を用いたドル売りポジションを保有することで、資産の目減りを抑える戦略も有効だと感じます。
赤澤大臣、交渉デビューの重責
今回、日本も米国との貿易交渉に臨むことが発表されました。交渉の現場には赤澤経済再生担当大臣が指名され、初の外交舞台へと挑みます。コーネル大学MBAという経歴に期待がかかりますが、通商交渉は未知数。慎重な判断と発言が求められます。
交渉の場において、相手のニュアンスを正確に読み取る語学力や論理力が問われます。ここが正念場だと私は見ています。
まとめ
- NVIDIAの新規制で反動体セクター全体が大きく下落
- ASMLの決算、新規受注の不振で市場心理が冷え込む
- パウエル議長のスタグフレーション示唆が利下げ期待を後退させる
- ゴールド買い、円高進行とリスクオフ相場が鮮明に
- 日本の赤澤大臣が米国との貿易交渉デビュー。結果に注目
おわりに
正直、マーケットがこれほど反応するとは予想していませんでした。ただ、その裏には複数のリスク要因が重なっていたのは確かです。特に金利動向や為替の変化には今後も注視していく必要があると痛感しています。
赤澤大臣の奮闘を応援しつつ、私たちも情報を元に冷静な判断を心がけていきましょう。最後までお読みいただきありがとうございました。







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