はじめに
こんにちは、Burdonです。ここ最近、市場が騒がしくなってきました。トランプ大統領が再び関税強化を打ち出したことで、米国市場は乱高下。特に米国株や為替が直撃を受け、多くの投資家が不安を募らせているようです。
私自身も経験がありますが、こういった急激な下げ相場では「気絶してやり過ごせ」という声が出がちです。でも実際には、ニュースを見るたびに叩き起こされるような感覚があり、気絶なんてしていられません。今回は、そんな混乱の中でも冷静に判断するために、今一度戦略を見直すきっかけを共有したいと思います。
暴落相場の実態と各指数の下落率
まずは今の状況を数字で確認しておきましょう。2024年4月11日時点で、円建てのS&P500は年初来-19.09%と、いわゆる「暴落相場」と言っても差し支えないレベルです。
同じくオールカントリー(オルカン)も-15.83%、日経平均ですら-14.56%となっており、世界的にリスクオフムードが広がっているのは間違いありません。
為替面でも、ドル円は約9%の円高が進行しており、海外資産への投資を強めていた方にはかなりの打撃になっていると感じます。
リーマン級?いいえ「違い」を見極めよ
一部では「リーマンショックの再来か?」という声もあります。確かに、3ヶ月で20%近い下落が発生した今回のケースは、短期的にはそれに匹敵するインパクトです。
ですが、リーマンの時のように「連続した下落+長期低迷」ではなく、今回はまだ方向感を模索している段階という印象を受けます。言い換えれば、市場はまだ様子見をしている段階とも言えるでしょう。
円高リスクと今後の為替見通し
注目したいのは、今回のショックで円高が進行していることです。円キャリー取引の巻き戻しが発生し、日本円が買い戻される動きが強まっています。
これは、リスクオフの典型的な兆候であり、輸入品やエネルギー価格の下落に繋がる可能性もあります。一方で、外貨資産の評価損リスクは高まっているため、改めて自分のポートフォリオが為替リスクに耐えられるかを確認する必要があります。
今こそ問うべき「投資戦略は崩れたのか」
こんな時だからこそ、自分の投資戦略を改めて確認してほしいと思います。もし、今回の関税ショックで「想定の範囲内だった」と思えるなら、それは立派な戦略です。
しかし、「こんなはずじゃなかった」と感じているなら、もしかすると戦略が自分に合っていないか、リスク許容度を見誤っていた可能性があります。投資家として成長する絶好のタイミングです。
暴落時こそ見るべきデータと心構え
過去のデータから学ぶと、リーマンショック級の暴落では、回復には年単位の時間と倍以上のリターンが必要でした。先進国株式は-58%下落、回復には+138%の上昇が必要。回復にかかった期間は6年超です。
一方、全世界投資では-38%の下落、+61%で回復、期間は4年9ヶ月。この差が意味するのは、大負けしないポートフォリオ構築の重要性です。
まとめ
- トランプ関税ショックで市場は乱高下中。短期で20%下落も。
- 為替は円高に傾き、外貨資産の評価損に注意。
- リーマンとの違いは「持続性」。現状はまだ様子見段階。
- 投資戦略が想定内ならば焦る必要はない。
- 長期的視点と分散投資が、今こそ問われる。
おわりに
「気絶してやり過ごせ」というのは簡単です。しかし、それでは本質的な成長は得られません。市場が荒れている今こそ、自分の戦略と真剣に向き合うチャンスです。
不安に感じるのは当然ですが、それを前提にした設計こそが、次の安心に繋がると私は信じています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。







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