📌 目次
はじめに
こんにちは、Burdonです。投資をしていると、増えた資産が調整相場や暴落によって簡単に減ってしまい、「また振り出しか……」と感じることがありますよね。
私も「S&P500」や「オルカン」を中心に長期投資を続けていますが、そんなときこそ考え直したいのがリバランスという戦略です。今回は私自身の体験を交えながら、リバランスの本質に迫っていきます。
1本投資の危うさ──「これ一本でいい」は幻想?
よく耳にする「S&P500一本でOK」という言葉。たしかに、上昇相場ではその戦略でも十分利益が出ます。しかし問題は、調整局面に入ったとき。
2024年初頭にはS&P500が上昇し、含み益を得た方も多かったでしょう。しかしその後、政局不安などで一転して大幅下落。10%以上の急落で、年初の利益が帳消しになるというケースも少なくありませんでした。
私もこの経験から学びました。資産を単に増やすだけでなく、保存する方法を持っておくことの大切さを。
リバランスとは何か?──投資の「調整弁」
リバランスとは、運用中に変化した資産配分を、元の比率に戻す作業のことです。例えば株式と現金を50:50で持っていた場合、株式が値上がりすれば比率が崩れます。そのときに一部を売却し、現金に戻すことで過度なリスクを抑えるのです。
ここでのポイントは、「価格」よりも口数で考えること。価格が下がったときに多く買えた分、価格が戻ると利益が出る──これがリバランスの妙です。
具体例で見るリバランスの威力
たとえば10万円を5万円ずつ、ファンドAとファンドBに投資したとします。1年後、Aが+25%、Bが-25%となり、それぞれ6万2500円と3万7500円に。
このとき、Aを1万2500円分売却し、Bを買い増すことで、再び50:50に戻す。仮にその後、両ファンドが元の価格に戻った場合──合計資産は10万6700円と増えているのです。
これは価格が戻っただけにもかかわらず、リバランスによって「買えた口数」が利益につながったということ。私自身、初めて実感したときは少し驚きました。
GPIFも採用する戦略──でも手間はかかる?
実は、このリバランスを日本最大の機関投資家GPIFも採用しています。つまりこれは一部の投資家だけの話ではなく、資産運用の王道なのです。
ただし、実践には少し手間もかかります。複数アセットにまたがると、比率計算や売買の調整が煩雑になります。私も最初はExcelで頑張っていましたが、途中で限界を感じました。
まとめ
- 「一本投資」は上昇相場には強いが、下落時に脆弱。
- リバランスは口数を増やすことで資産を保存・増加させる戦略。
- 価格が戻るだけでも実質的な利益を生む仕組みがある。
- 計算が面倒な場合はツールやアプリでの管理がおすすめ。
- GPIFも採用するような、長期運用の信頼ある手法。
おわりに
リバランスと聞いたときは、正直「そんな手間をかける意味があるのか?」と思っていました。ですが、実際に運用に組み込んでみると、予想以上に守りながら増やす感覚があり、今では欠かせない戦略となっています。
まずは小さな一歩からでも、自分の資産を守るための知識と選択肢を持っておくこと。それが将来の安定につながると信じています。
最後までお読みいただきありがとうございました。







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