📌 目次
はじめに
こんにちは、Burdonです。ここ最近、金価格が急騰しているニュースを目にする機会が増えてきました。特に2024年4月には過去最高値を記録したという話もあり、まさに注目度が高まっているタイミングです。
そんな中で、「もう買うには遅いんじゃないか?」という声もありますが、果たしてそうなのでしょうか。私はむしろ、今こそ冷静に“金”という存在を見つめ直すタイミングだと感じています。
中央銀行が“金”を買い進めている理由
実は現在、中央銀行による金の購入が加速しています。WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)のデータによれば、近年の買越し量は過去10年で4倍に増加しており、これは単なるリスク分散以上の意味を持つ動きです。
準備金の多様化、通貨リスク回避、地政学的な不安定要素……こうした状況下で、金は中立的で物理的価値のある資産として改めて見直されています。
供給が増えないという“現実”
一方で、供給の面ではほとんど増加していません。金の鉱山開発は進んでいるものの、全体の供給はここ10年で大きな伸びは見られず、7割が鉱山、3割がリサイクルという構成も変わっていません。
供給が限定的であることに加えて、採掘コストや環境規制などの制約も大きく、今後も大幅な供給増は見込めないでしょう。これが価格上昇の“下支え”になっていると私は見ています。
投資としての魅力と注意点
ここで改めて考えておきたいのが、金を「資産運用」として捉える意味です。金は配当を生まず、保管コストもかかります。一方で、通貨のような信用リスクがないという特性から、インフレや為替不安時の“防衛資産”として位置づけられています。
私のポートフォリオでも、5年前は1〜2%程度の割合だった金の比重を、最近では3〜5%程度に引き上げています。急激な変動リスクを抑えつつ、全体のバランスを取る“保険”としての意味合いですね。
未来に向けた“防衛”としての選択肢
金投資は、短期的なリターンを狙うための手段というよりも、将来不確実性への備えと捉えるべきだと思っています。米中対立や新興国の台頭、通貨の信認低下……。今の世界は、誰がどう見ても安定とは言えません。
だからこそ、金融資産の一部を金に振り分けておくというのは、合理的なリスク分散の一手になるのです。
まとめ
- 金価格は過去最高を更新中、供給制約が背景にある
- 中央銀行の買越しは4倍に、国家戦略の一環として重要視
- 金はインフレ・為替不安の“防衛資産”として存在感が増している
- 短期リターン狙いより、ポートフォリオ全体の安定化に適している
- 今後も地政学的緊張が続く中、分散の一環として金は無視できない
おわりに
日々変動する相場の中で、自分の資産にどんな意図を持たせるのか。それを考える中で“金”という選択肢は、ますます重要度を増していると感じます。
私自身も、過度な期待ではなく、冷静な判断のもとでポートフォリオに取り入れているところです。ご自身の資産設計においても、ぜひ一度立ち止まって考えてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。







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