なぜ今もビットコインは強いのか？供給ショックと機関流入から読み解く暗号資産の本質

はじめに

こんにちは、Burdonです。

2025年に入り、世界的な緊張と金融政策の行方が不透明な中、それでもなお暗号資産市場が底堅く推移しているのは非常に興味深い現象です。

特にビットコインは地政学リスクを追い風にするような形で価格を保ち続けており、イーサリアムについても大口投資家による買い増しやステーブルコイン基盤としての存在感が強まっています。

今回の記事では、私自身が注目している要因を挙げながら、ビットコイン・イーサリアムの「今とこれから」について深掘りしていきたいと思います。

ビットコインの堅調さを支える「安全資産」への再評価

イスラエルとイランを中心とした中東リスクが拡大し、エネルギー価格や為替相場の乱高下が続く中、ビットコインはむしろ「逃避先」としての存在感を取り戻しています。

私が注目しているのは、現物ETF（例：IBITなど）を通じた機関投資家の資金流入です。これによりボラティリティは抑えられ、市場が一層制度化されてきた印象を受けます。

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長期保有層と供給ショックの兆候

流通しているビットコインのうち、10年以上一度も動いていないコインが全体の17%。さらに3〜10年間未移動の割合が29%に達しており、実に46%が事実上「凍結状態」にあります。

これは市場で売り圧が起こりにくい構造を意味しており、急激な需要増があった際には「供給ショック」＝価格急騰に繋がると考えられます。

500万BTC以上が失われた可能性があるというレポートもあり、もはや数字以上に実在しない供給量が問題になってくるかもしれません。

イーサリアムに集まる期待と構造的強さ

イーサリアムに関しても、個人的に注目しているのは以下の3点です：

• 大口投資家（クジラ層）のETH保有量が30%以上に上昇
• 現物ETFのニュースが現実味を帯びてきている
• AmazonやWalmartが発行を検討しているドル連動型ステーブルコインの基盤としての期待

つまり、イーサリアムは単なる資産価値だけでなく、Web3やステーブルコイン社会の“土台”として評価が高まっているのです。

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今後注目すべき点

私が特にチェックしているのは以下の動きです：

• FOMC（米金融政策決定会合）の金利方針
• 日本国内のマイナス金利解除と円キャリートレードの動向
• ステーブルコインやCBDC導入による暗号資産市場との接点

これらが複合的に作用し、2025年後半には再び大きな価格変動のトリガーとなる可能性があると見ています。

まとめ

• 地政学リスク下でも、暗号資産への評価はむしろ高まっている
• 供給の硬直性（凍結BTC）が価格を下支えしている
• イーサリアムはステーブルコイン社会の中核的技術となり得る
• 現物ETFの浸透が、市場の制度化を加速させている

短期的な値動きに一喜一憂するより、これらの“土台”を理解しておくことが、長期的な戦略構築には不可欠だと私は思います。

おわりに

資産とは、数字の変動だけで測るものではないと改めて感じました。

背景にある構造やプレイヤーの意図を読み解くことで、暗号資産市場の“本質”が見えてくるような気がしています。

引き続き、経済の変化とともに動く市場のリズムを、自分なりに見ていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。