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📌 目次

はじめに

こんにちは、Burdonです。

今回は「日本で資産3000万円を作るのがなぜこんなにも難しいのか」について解説します。老後資金2000万円問題を超え、今や3000万〜4000万円が必要といわれる時代。収入が増えない、税金は上がる、物価は高騰──そんな中で資産を築くには、まず「なぜ貯まらないのか」を正しく理解する必要があります。

理由① 一昔前の「普通」が普通でなくなった

かつての「普通の暮らし」──マイホーム、新車、子どもの大学進学、保険加入──は今や達成困難な高難易度ミッションになっています。背景には収入の減少と負担増があります。

平均年収は1998年をピークに低下し、2021年の世帯収入は664万円から545万円へと約120万円減少。一方で国民負担率(税金+社会保険料)は35%から46%へ上昇しています。さらに物価は上昇し、20年前5500円だったディズニー入園料は今や1万900円。食費も教育費も軒並み上がり、まさに「生活コストの重力100倍」時代です。

とはいえ、現代にはカーシェアやネット証券など「一昔前の常識に代わる選択肢」が増えています。柔軟に変化に適応することが、ハードモードを生き抜く唯一の方法です。

理由② 制度の改悪ラッシュで手取りが減る

国や企業の制度が次々と改悪されており、私たちの可処分所得を削っています。

  • 社会保険加入義務の拡大(106万円の壁撤廃)
  • 退職金の減額傾向(15年で1000万円減)
  • ふるさと納税のポイント還元廃止・控除率引き下げ
  • 金融所得課税の引き上げ検討(20%→30%)

つまり、「取られる額は増えて、もらえる額は減る」構造です。これを前提にしたうえで、制度を使い倒す発想──たとえば新NISAのフル活用──が不可欠です。待っても国は助けてくれません。自分で守りに動くしかないのです。

理由③ お金の教育不足と労働者マインド

日本では金融教育が遅れており、「労働=お金」しか知らない人が圧倒的多数です。リボ払いの金利15%がどれほど危険かを理解していない人も多いのが現実。相場感を知らないために詐欺や高コスト商品をつかまされる人も後を絶ちません。

学校教育はもともと「工場労働者を育てる仕組み」として設計されており、資本家マインドを学ぶ場ではありませんでした。しかし今や時代は変化しています。労働分配率は低下し、企業利益は株主還元へと回されています。つまり「働くだけでは報われない」構造です。

これからの時代は「労働者であり、同時に資本家でもある」ことが求められます。積立投資を始め、自分の資産にも働かせる仕組みを作ることが、将来の安定につながります。

理由④ ストレス社会が浪費を誘発する

現代人の浪費の大半は「ストレス起因」です。脳内のストレスホルモン「コルチゾール」は判断力を奪い、衝動買いを誘発します。「仕事で疲れたからご褒美に買う」が常態化していませんか?

特にSNSは浪費を加速させます。他人の成功や贅沢を見せつけられることで比較・嫉妬が生まれ、購買意欲を刺激されるのです。SNSの使用時間が長いほど幸福度が下がることは研究でも明らかになっています。

私自身もSNSを制限してから圧倒的に浪費が減りました。情報を断ち、自分の時間をスキルアップや家族との時間に充てることで、幸福度もお金も確実に増えます。

理由⑤ 企業の巧妙なマーケティング戦略

現代の企業は「依存を設計する」プロです。タバコ、スマホゲーム、SNS──どれもドーパミン分泌を利用して習慣化を狙っています。特にショート動画は要注意。スワイプ前の期待感が脳を支配し、気づけば数時間が消えます。

SNS広告のアルゴリズムは、あなたの興味・嗜好を正確に読み取り、今欲しいものをピンポイントで表示します。まさに「購買意欲を狙い撃ち」される仕組みです。

対抗策はシンプルです。「買う前に一晩置く」。そしてその物が資産性を持つかどうかを冷静に判断する。私はこれを「投資家思考の浪費ブレーキ」と呼んでいます。

まとめ

  • 収入減・増税・物価上昇のトリプルパンチで生活は重くなっている
  • 制度改悪が進み「国に頼れない時代」になっている
  • 金融教育の欠如が浪費と搾取を招いている
  • ストレスとSNSが無意識の浪費を加速させている
  • 企業の戦略を見抜き「一晩置く」思考が最強の防御

この構造を理解し、受け身ではなく主体的に資産を築く姿勢こそが、3000万円の壁を超える第一歩です。

おわりに

日本で資産を築くのは確かに簡単ではありません。しかし難易度が高いからこそ、戦略的に動いた人が抜きん出ます。時代は変化しています。国に頼るのではなく、自ら学び、考え、行動すること。これが真の「資産形成力」だと私は思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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