📌 目次
はじめに
こんにちは、Burdonです。
今回はビットコインの調整局面と11月相場の行方について解説します。株式市場が上昇する一方で、暗号資産市場は伸び悩んでおり、その背景や市場心理の変化、そして11月に期待できる材料を整理していきます。
現在の相場状況と市場心理の冷え込み
ビットコインは現在10万9600ドル付近で推移しています。10月のリターンはマイナス3%と低調で、投資家心理は悪化しています。米国株式市場が好調な一方、暗号資産市場だけが取り残された形です。
特に直近のデータでは、ETFの売り越しやアクティブアドレスの減少など、明確に市場の勢いが失われていることが示されています。
下落要因とETF動向
市場の低迷には複数の要因があります。中でもETF市場の資金流出と個人投資家の離脱が目立っています。
現物ETFの流出と需要減速
ビットコインおよびイーサリアムの現物ETFでは、ここ数週間で流出超過が続いています。機関投資家・個人投資家ともに新規資金の流入が鈍化し、過去のような買い支えが見られなくなっています。
また、米CMEの先物ベーシスは1.98%まで低下し、過去2年で最低水準。これは投資家が「将来的に価格は現状と変わらない」と見ていることを意味します。
アクティブアドレスの停滞と個人投資家の減少
ビットコインネットワーク上のアクティブアドレス数は2024年中盤から横ばい状態が続いています。新規参入者が増えず、個人投資家の活発な取引が減少している証拠です。
現在の上昇は主に機関投資家マネーによるものであり、過去のような「個人主導の相場」ではなくなっています。
アメリカ経済と政策の影響
アメリカでは利下げが進行しており、経済指標も堅調です。しかし、政府閉鎖によって一部の経済データが発表されない状態が続き、市場の不透明感が強まっています。
特に11月初旬のISM指数やADP雇用統計など、民間データの発表が注目されています。これらの結果次第では、ビットコイン市場にも一時的なボラティリティが生じる可能性があります。
テクニカル分析と重要ライン
ビットコインは11万ドル台に強い抵抗線を持ち、下方向では10万6000ドルが重要なサポートです。ここを割り込むと10万1000ドル台までの下落も視野に入ります。
一方で、11万2000ドルを明確に突破できれば逆三尊形成による上昇転換も期待できます。今週はこの攻防が焦点となりそうです。
11月相場に残されたポジティブ要素
悲観ムードの中でも、11月にはいくつかの明るい材料が存在します。
- 新たなETFがSECの簡易手続きで上場される可能性
- 政府閉鎖が解除されれば市場に好影響
- ソラナETFには既に2億ドル超の資金流入が発生
過去の統計では11月の平均リターンは42%と最も良い月です（中央値8%）。もちろん例外もありますが、年末にかけての上昇トレンド再開に期待が集まっています。
まとめ
- 市場心理は悪化し、個人投資家の動きが鈍化している
- ETF市場では流出超過が続き、機関マネーも様子見
- 政府閉鎖とアメリカ経済データが市場動向を左右
- テクニカル的には10万6000ドルが防衛ライン
- 11月は過去統計的に好調月であり、上昇転換のきっかけに注目
おわりに
現状のビットコイン市場は不安要素が多いですが、悲観一辺倒になる必要はありません。私はむしろ、こうした停滞期こそ長期的な仕込み時期だと考えています。
AI、ETF、規制整備などの外部要因が整えば、再び上昇の波が訪れるでしょう。11月は転換点となる可能性を秘めています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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