📌 目次
はじめに
こんにちは、Burdonです。
今回は「長期投資は甘くない」というテーマで、なぜ多くの人が途中で投資をやめてしまい、リターンを大きく損なってしまうのかを解説します。ガチホ(長期保有)こそ資産形成の王道ですが、実際には心理的・構造的な罠が多く存在します。この記事では、リターンを半減させないための考え方と、暴落時でも冷静にいられるポートフォリオ戦略をお伝えします。
長期投資の本質と落とし穴
「長期投資=放置すればいい」と考えてしまうのは危険です。確かに時間を味方につけることが重要ですが、実際に保有し続けるには相応の戦略と覚悟が必要です。
たった10日逃すだけでリターン半減する現実
米国S&P500の過去20年間のデータによると、最も上昇した10日間を逃すだけで、年間リターンが半減します。つまり、わずか数日の市場上昇を逃しただけで、長期的な成果が大きく変わるのです。
この「最高の10日」は、実は暴落直後に訪れることが多い傾向があります。下落時に恐怖で売却してしまう人は、この恩恵を受けられず、結果としてリターンを大きく減らしてしまうのです。
なぜ人は「ガチホ」できないのか
人間の心理は合理的ではありません。投資信託を最も多く売却するのは、実は市場が最も下がっている時期です。2024年の調査では、米国で7〜8月に最も投資信託が売られたことが分かっていますが、このタイミングはまさに“底値”でした。
結果として、秋以降の大幅回復の恩恵を受けられず、「売らなければ良かった」と後悔するケースが多発します。ガチホを妨げる最大の敵は、相場ではなく自分の感情なのです。
長期保有を続けるための思考法
暴落時に冷静さを保つためには、根拠を持つことが重要です。GoogleやAmazonのような大企業が倒産するレベルの“世界的危機”でなければ、相場は必ず回復してきました。
重要なのは、「下落=終わり」ではなく「下落=バーゲンセール」と捉えること。理屈を理解していれば、恐怖よりもチャンスを見出すことができます。
暴落に強いポートフォリオ戦略
「ガチホできない」最大の理由は、資産配分の偏りにあります。株式100%で運用していると、暴落時のダメージが大きく、精神的にも耐えられなくなりがちです。
債券を組み入れるリスク緩和効果
株式と債券を組み合わせることで、下落リスクを和らげることができます。たとえば、資産の30%を債券にするだけで、暴落時の損失を半減させることが可能です。
債券は価格の変動が小さく、下落時にも現金化しやすいのが特徴です。つまり、「守りの資産」としての役割を持ち、暴落時に冷静さを保つための“精神的クッション”にもなります。
暴落時の買い増し戦略
暴落時には債券を売って株式を買い増す、いわゆるリバランス戦略が効果的です。たとえば、株価が50%下落した時に債券300万円分を株式に回せば、回復時には資産が1300万円に増える可能性もあります。
これは「暴落時こそチャンス」という考え方を実践的に支える手法です。現金や債券を残しておくことで、下落局面での柔軟な対応が可能になります。
まとめ
- 長期投資では「ベストな10日間」を逃すだけでリターンが半減する
- 暴落直後こそ最高のリターンを得るチャンスがある
- 感情的な売却を避けるには、理屈と戦略を持つことが重要
- 株式100%ではなく、債券を3割程度組み込むと安定性が増す
- リバランスと買い増しで「下落を味方にする」運用が可能になる
おわりに
今回お伝えしたように、長期投資は「放置」ではなく「戦略的な継続」です。私は、相場の波に一喜一憂するよりも、仕組みと配分を整えた上で淡々と継続することが何より大切だと考えています。
市場の動きに惑わされず、自分のルールを信じて行動すること。これが、真のガチホ力です。皆さんの投資が安定した成果を生む一助になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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