📌 目次
はじめに
こんにちは、Burdonです。
今回はS&P500の乱高下の背景と、年末から来年にかけての株価上昇の可能性について解説します。AI関連銘柄の下落やFRBによる金利政策が市場にどのように影響しているのかを丁寧に整理し、今後の資産形成に活かせる視点をお伝えしていきます。
米国株市場の現状
主要指数の動き
S&P500は年初来で+15.83%と堅調に推移しており、最高値付近まで回復しています。しかし直近1か月では上下に大きく振れる展開が続き、11月には感謝祭前まで下落が続いた後に一時的な反発を見せました。
同様の動きはNASDAQ100にも見られ、特にAI関連を牽引してきたNVIDIAが-1.03%と大幅下落。これに連動して市場全体が不安定な値動きを見せています。
投資家心理の変化
恐怖指数(VIX)は急上昇し、投資家心理を示すFIA&グリードインデックスは「極端な恐怖(Extreme Fear)」を示しました。市場の警戒感は高まっており、短期的な値動きへの注意が必要な局面です。
乱高下の2大要因
AI関連銘柄の下落
今回の乱高下の大きな要因のひとつはAI関連株の売りです。NVIDIAやMicrosoftといった主力株が売られ、指数全体を押し下げました。背景にはAI投資の過熱感があり、データセンターや半導体への過剰投資が警戒された結果です。
さらに、今年大幅な上昇を見せた銘柄に対する利益確定売りも加わり、短期的な調整局面を迎えた形です。
金利政策と市場の期待
もうひとつの大きな要因がFRBの金利政策への思惑です。11月には「利下げがないかもしれない」という見方から下落、12月には「利下げが行われるかもしれない」という期待で上昇しています。
金利はお金の「レンタル料」であり、金利が低下すれば借入コストが減り、企業の利益が評価されやすくなります。特にハイテク企業にとっては金利低下が追い風となり、株価上昇につながりやすい構造になっています。
今後の展望と年末の動向
私の見立てでは、12月から年始にかけて株価上昇の可能性が高いと考えています。その理由は2つあります。
- サンタクロースラリー:12月後半〜1月初旬にかけて株価が上がりやすいアノマリー。機関投資家のポジション調整や新年への期待が背景にあります。
- FRBの利下げ期待:最新データでは12月の利下げ確率が87.6%に上昇。企業収益の改善と投資家心理の好転が見込まれます。
さらに、S&P500は2年連続で20%以上上昇した翌年も平均20%上昇というデータがあり、2025年も堅調な推移が期待されます。もちろん過去のデータが未来を保証するものではありませんが、長期的な成長基盤は依然として強固です。
まとめ
- 乱高下の要因はAI関連株の下落と金利政策への思惑
- 短期的な不安定さの裏に、長期的な上昇トレンドが継続
- サンタクロースラリーと利下げ期待で年末は上昇基調の可能性
- 過去の傾向では強い年の翌年も上昇が続くケースが多い
- 積立投資を継続し、短期の変動に振り回されない姿勢が重要
おわりに
今回解説したように、S&P500の乱高下は一時的なものであり、長期で見れば上昇トレンドは変わっていません。私自身も短期の動きに惑わされず、コツコツと積立を継続しています。
市場は常に変化していますが、根底にあるアメリカ経済の強さと企業の競争力は揺るぎません。今後も冷静に分析を重ねながら、一歩ずつ資産形成を進めていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。






コメントを残す