📌 目次
はじめに
こんにちは、Burdonです。
今回はビットコインがなぜ上がらないのか、そして暗号資産市場の冬をどう乗り越えるかについて解説します。CPIの発表や日銀の利上げ、ETFの動きなど複数の要因を整理しながら、2025年の相場構造を私の視点で詳しく見ていきます。
ビットコインが上がらない主な理由
ビットコインは依然として8万ドル台を推移しており、株式市場の上昇にも関わらず大きな反発が見られません。その背景には複数の要因があります。
CPIとインフレ率の鈍化
アメリカのCPI（消費者物価指数）は2.7%と予想を大きく下回る好結果でした。通常であればリスク資産に追い風となるはずですが、ビットコインは下落。これは市場が「一時的な数字」と見て慎重姿勢を崩していないためです。
政府閉鎖の影響でデータ精度に疑義が残る点も警戒要因とされています。来月以降のCPIや雇用統計が本物のインフレ鎮静化を示せるかが焦点です。
日銀の利上げと市場反応
日銀は政策金利を0.75%に引き上げ、約30年ぶりの高水準を記録しました。これを受けて円安が進行しましたが、ビットコインは限定的な反応に留まりました。
過去2回の利上げ局面でもビットコインは平均20%下落しており、歴史的パターンから警戒感が根強く残っています。
大口投資家の動向
現在、機関投資家や長期保有者による構造的な売り圧力が続いています。特に2021年に高値掴みした層が利確を行っていると見られ、9万ドルに近づくたびに売りが出ています。
「売り手の弾薬」が尽きるまでは本格的な反発は難しく、まさに耐える時期と言えるでしょう。
暗号資産市場の「冬」とは何か
現在の市場は「暗号資産の冬」と呼ばれる状況にあります。つまり、ポジティブなニュースが出ても価格に反応しづらい停滞期です。
背景には、10月の歴史的暴落や取引所の流動性低下がありました。レバレッジ勢の大量清算やマーケットメイカーの撤退によって板が薄くなり、ボラティリティが急激に上昇しています。
短期的には厳しい局面ですが、歴史的に「冬の後には春が来る」サイクルが続いており、次の上昇局面への準備期間と捉えることもできます。
2025年以降の展望と回復の兆し
2025年は暗号資産業界にとって大きな転換点となる年です。規制、法整備、ETF承認といった動きが進み、長期的には市場拡大につながると見られます。
アメリカの規制緩和と法整備
トランプ政権下で推進派がCFTCやFDICの委員長に就任。これにより、暗号資産に対する政府姿勢が一気に前向きに転換しました。
さらに「クリプト市場構造法案（クラリティ法案）」が上院審議入り予定で、承認されれば業界にとって歴史的な前進となります。
ETFと機関投資家の影響
ビットコイン現物ETFは流出入が安定傾向にあり、価格のボラティリティを抑制する効果を発揮しています。一方、イーサリアムはやや流出が目立ち、短期的な調整局面にあります。
ETFの普及は暗号資産が「投機」から「投資」へ変わる過程を象徴しており、今後の市場成熟を後押しするでしょう。
今後の戦略と注目ポイント
今後の市場を見通す上で、以下のポイントに注目しています。
- 来月発表のCPI・雇用統計でインフレ鈍化が継続するか
- 日銀利上げ後の円キャリートレード動向
- ETF流出入と機関投資家のポジション変化
- クラリティ法案成立による法的安定化
私は短期的な値動きに一喜一憂せず、構造的変化に注目しています。特に、金融機関や政府が暗号資産を制度的に取り込む流れは止まらないと考えています。
まとめ
- ビットコインはCPIや利上げにも反応薄で停滞中
- 大口投資家の売り圧力と流動性低下が下落要因
- 2025年は規制整備とETF普及で構造変化の年
- 今は「耐える時期」だが、春の到来は確実に近づいている
おわりに
ビットコインが上がらないのは、市場が一時的に冷え込んでいるからです。しかし、それは終わりではなく、再出発の前兆でもあります。
私はこの冬を「成長のための充電期間」と捉えています。焦らずに、構造的な変化を見守りながらチャンスを待つ姿勢が重要です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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Burdon’s View 
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