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📌 目次

はじめに

こんにちは、Burdonです。

今回は三崎優太氏(青汁王子)の新プロジェクト「でんき0」について解説します。「電気代が0円になる」と話題を集めていますが、本当にそんな革命が可能なのか。太陽光・蓄電池業界の専門家の視点を交えながら、その仕組みとリスクを掘り下げていきます。

「でんき0」の仕組みとは?

「でんき0」は、家庭に太陽光発電と蓄電池を導入することで、電気代を実質的に無料にすることを目的とした構想です。国の再エネ買取制度(FIT)を基にしつつ、独自の高額買取を打ち出している点が注目を集めています。

高額な買い取り価格のカラクリ

この仕組みの要となるのが電力の買い取り価格です。「でんき0」では、導入者に対し国の基準よりも高い価格で余剰電力を買い取ることを掲げています。

具体的には以下のような設定です。

  • 1〜4年目:25円/kWh
  • 5〜10年目:15円/kWh
  • 11〜20年目:11円/kWh

これは国の基準(おおむね8〜9円/kWh)を大きく上回ります。さらに、すでに太陽光を導入済みの「卒FIT」世帯にも高額で買い取る方針が示されており、これが多くの関心を呼びました。

再エネ課金との関係

三崎氏は、電気料金が上昇している原因として「再エネ賦課金」を挙げています。確かに、再生可能エネルギーの普及に伴い、電力消費者が広く負担する「再エネ課金」は2012年の0.22円/kWhから2024年には3.49円/kWhまで上昇しています。

しかし、専門家によるとこの課金は今後2032〜2034年にかけて緩やかに低下する見込みであり、三崎氏の主張のように「上がり続ける」とは限りません。つまり、課金制度そのものを“悪”と断定するのは正確ではないという指摘です。

業界人が懸念するリスク

「でんき0」は発想としては魅力的ですが、業界のプロたちはいくつかの構造的リスクを指摘しています。

原資とビジネスモデルの脆弱性

最大の懸念点は「高額買取の原資」です。国の制度と異なり、三崎氏の買取価格は自身のビジネスモデルに依存しており、20年間安定して支払える保証がありません。

インフルエンサーの個人資産や企業パートナー(エス・サイエンス、日本エネルギー総合システムなど)によって支えられるとされますが、スケールが拡大するほど負担は増します。特に、20年単位の長期契約を民間主導で継続するには、相当な資金力と信頼性が求められます。

FC展開によるトラブル懸念

もう一つのリスクがフランチャイズ(FC)販売による過剰営業です。公式サイトでは「FC加盟店募集」とあり、「三崎優太の名前を使って営業できる」と記載されています。

この仕組みは一見ビジネス拡大に有効ですが、訪問販売業界ではブランドを利用した過剰契約や高額販売が横行するリスクが高いです。特に太陽光業界はこれまでにも「高値での押し売り」や「誤情報による契約トラブル」が多発しており、今回も同様の懸念が指摘されています。

実際、高額買取を前提に本体価格を吊り上げる手法が用いられれば、「革命」どころか消費者負担の増加につながる可能性も否定できません。

今後の展望と業界への影響

一方で、今回の構想は業界に新たな刺激を与えたことも事実です。著名人が再生可能エネルギーの話題を取り上げることで、多くの人が「電力の仕組み」や「エネルギーの自立」について考えるきっかけとなりました。

今後、「でんき0」が本当に成功するかは、販売の透明性と契約管理の厳格さにかかっています。特に、価格設定・保守体制・買取継続性の3点を明確にすることが、信頼を築くために不可欠です。

業界としても、今回のような話題を通じて健全な競争と情報の公開性を高めていくことが求められます。

まとめ

  • 「でんき0」は太陽光・蓄電池を通じて電気代をゼロにする構想。
  • 買い取り価格は国より高く設定されており、卒FIT層も対象。
  • 再エネ課金の解釈には誤りがあり、将来的には下がる見込み。
  • 資金原資や販売形態にリスクがあり、長期的な持続性は未知数。
  • 著名人の参入により、再エネ業界が注目を集めたことは大きな意義。

おわりに

「でんき0」は夢のあるアイデアですが、現実的な課題も多く残されています。私は、こうした試みが業界全体の透明化と革新につながることを期待しています。

ただし、何より大切なのは「自分の目で見極めること」です。インフルエンサーの発信に流されず、契約内容・コスト・保証をしっかり確認する姿勢が、賢い選択への第一歩です。

エネルギーの自立は、私たち一人ひとりの意識改革から始まります。最後までお読みいただきありがとうございました。

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