📌 目次
はじめに
こんにちは、Burdonです。
今回は「金利5%定期預金」などに潜む錯覚の技術について解説します。金融商品に限らず、マーケティングの世界では「数字の見せ方」で消費者の判断を巧みに誘導する手法が使われています。今回はその実態を分かりやすく解説し、数字に惑わされないための考え方をお伝えします。
金利5%定期預金の正体
最近よく見かける「金利5%」の定期預金キャンペーン。一見すると「100万円預けたら5万円もらえる」と思いがちですが、実際はそうではありません。
多くのケースでこの金利は「年利換算」であり、実際のキャンペーン期間は3ヶ月や1ヶ月に過ぎません。つまり、5%の年利を3ヶ月だけ適用すると、実際の利息は約1.25%(1万2500円)。これが「錯覚」を利用した数字のマジックです。
さらに税金を引かれると実質利息は1万円以下。消費者は「5%」という大きな数字に引き寄せられ、実際の受取額を冷静に計算しないまま契約してしまうことがあります。
数字を小さく見せる錯覚の技術
マーケティングの世界では「数字を大きく見せる」だけでなく、「小さく見せる」テクニックもよく使われます。これは人の心理的アンカー(基準)を操作する戦略です。
アンカリング効果の活用
アンカリング効果とは、最初に提示された数字が判断基準になる心理現象です。たとえば「最大70%OFF」や「金利5%」という表記を見ただけで、私たちはお得だと感じてしまいます。
しかし実際には「3ヶ月限定」や「上限3000円まで」といった制約が小さく書かれています。この「最初の数字」に意識を引きつける手法が、アンカリング効果を利用した典型的なマーケティング戦略です。
逆パターン:リボ払いの心理トリック
逆に、リボ払いの広告では「月々3,000円からOK」といった小さな金額を強調します。ここでは金利のパーセンテージをあえて隠すことで、「払える範囲」と錯覚させるのです。
実際には手数料として年率15%〜18%がかかり、支払い総額は元本の倍近くになるケースも。これも「小さく見せる」数字のトリックです。
投資詐欺に使われる数字のマジック
投資詐欺でも同じような数字の錯覚が使われます。たとえば「月利2%」と聞くと控えめに感じますが、これは年利換算で24%。しかも「元本保証付き」などと謳われていれば、詐欺の可能性が極めて高いと考えるべきです。
冷静に考えれば、年利24%でリスクゼロという商品など存在しません。にもかかわらず、「月利」という表現だけで安全そうに見せるのが心理的トリックなのです。
マーケティングと錯覚の共通点
実は金融商品だけでなく、日常のあらゆる場面で「錯覚のマーケティング」は使われています。たとえば「閉店セール」や「期間限定キャンペーン」などは、実際にはずっと続いているケースも少なくありません。
また、営業トークの世界では「赤を買いますか、青を買いますか?」というダブルバインド(二択誘導)という技術があります。選択肢を与えることで、人は「断る」よりも「選ぶ」方向に導かれるのです。
このような心理的手法は、販売・金融・広告すべての世界で共通して使われています。重要なのは、数字や言葉に惑わされず、自分で冷静に判断できるリテラシーを持つことです。
まとめ
- 「金利5%」はあくまで年利換算であり、期間限定なら実質はもっと低い。
- アンカリング効果で数字を大きく・小さく見せる心理トリックが使われている。
- リボ払いや「月利」などは錯覚を誘う典型的な例であり、実際の年利換算が重要。
- マーケティングの多くは「錯覚」をベースに構築されている。
- 数字の印象に惑わされず、自分で正しい計算を行うことが金融リテラシーの第一歩。
おわりに
数字の見せ方ひとつで、人の心理は大きく揺さぶられます。今回取り上げた「金利5%定期預金」や「月利2%」のような事例は、消費者に冷静な判断を求める良い教材です。
私自身も日々マーケティングを研究する中で、「信じすぎないこと」と「自分で計算すること」の重要性を強く感じます。金融リテラシーを磨くことが、資産を守る最大の防御になるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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