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Burdon
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「新NISAでS&P500やオルカンに毎月5万円を積み立てたら、実際のところ資産はいくらになるのか?」机上の空論ではない、過去のリアルな基準価額データを用いた衝撃のシミュレーション結果を大公開します。

こんにちは、Burdonです。

今回は新NISAにおける資産形成の王道、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に毎月5万円を積立投資した場合の驚くべき運用実績について解説します。

本記事では、想定利回りを用いた単なる計算ではなく、実際に市場で値動きをしたファンドのデータを使い、短期(直近2年半)と長期(7年以上)の2つの視点からパフォーマンスを徹底検証します。さらに、「両方に投資すべきか」という多くの投資家が抱える悩みに対する現実的な解や、インフレ時代を生き抜くための実利重視の戦略まで、余すところなく紐解いていきます。

新NISAにおける「毎月5万円」の投資価値と波乱の市場環境

新NISAが本格的に始動して以来、投資初心者の間でも「毎月の積立額をいくらに設定すべきか」という議論が絶えません。その中で「毎月5万円」という金額は、多くの現役世代にとって家計を見直すことで捻出可能な現実的なラインでありながら、長期的に見れば人生を変え得る強力なインパクトを持つ絶妙な金額設定です。

しかし、投資を開始したからといって、常に右肩上がりのハッピーな相場が続くわけではありません。むしろ株式市場の歴史は、暴落と回復の繰り返しです。振り返れば、新NISAが始まった2024年1月以降の世界市場も決して平坦な道のりではありませんでした。

記憶に新しい2024年8月の「令和のブラックマンデー」と呼ばれる歴史的な大暴落をはじめ、2025年4月のトランプショックに伴う世界的な株価の大幅下落、さらに2026年に勃発したイラン戦争を契機とする深刻な地政学リスクの顕在化など、投資家の肝を冷やす強烈な下落局面が立て続けに発生しています。メディアは連日のように「市場の終わり」を煽り、SNSでは悲観論が蔓延しました。

イデオロギーに流されない実利重視の現実主義(リアリズム)で相場を見張るならば、こうした暴落は「異常事態」ではなく、資本主義経済における「必然のサイクル」として冷静に受け止める必要があります。重要なのは、こうした嵐のような波乱の相場環境下において、恐怖に負けず淡々と毎月5万円を積み立て続けた資金が、現実としてどのように育っていったのかという「結果」を直視することに他なりません。

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「市場が荒れている時こそ、積立投資の真価が問われます。暴落時に恐怖で設定を解除してしまうことこそが、最も避けるべき致命的な機会損失なのです。」

短期検証(2年6ヶ月)シミュレーション:オルカン優位の意外な事実

それでは、具体的なデータを見ていきましょう。まずは、新NISAが開始された2024年1月から直近の2026年6月まで、期間にして「2年6ヶ月」の運用結果を検証します。毎月5万円を休むことなく投資し続けた場合、投資元本はちょうど145万円となります。

この元本に対して、個人投資家に絶大な人気を誇る2大インデックスファンドは、どのようなリターンを叩き出したのでしょうか。三菱UFJアセットマネジメントの実際の基準価額データを元にした結果は以下の通りです。

投資先(毎月5万円積立) 最終評価額 運用損益(利益)
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) 195万2,629円 +50万2,629円
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 191万9,584円 +46万9,584円
オルカン 50% / S&P500 50% 193万6,106円 +48万6,106円

結果を俯瞰して最初に驚かされるのは、前述したような数々の大暴落を経験しているにもかかわらず、どのパターンを選んでも損益率が30%を超え、資産が約50万円も増加しているという事実です。「暴落したら損をするから投資は怖い」という直感がいかに的外れであるか、この数字が証明しています。ドルコスト平均法による下落時の口数増加効果が、見事にクッションの役割を果たしているのです。

さらに特筆すべきは、この2年半の切り取りにおいては「S&P500」よりも「オルカン(全世界株式)」の方がパフォーマンスが高かったという事実です。「米国株一強」を信じて疑わない投資家にとっては意外な結果かもしれませんが、為替の変動(ドル円の急激な動き)や、米国メガテック企業の調整局面に際して新興国や欧州株が相対的に持ち直すなど、複合的な要因が絡み合うことで、短期的にはオルカンに軍配が上がる局面は十分に起こり得ます。相場に絶対はないという教訓がここにあります。

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「暴落は『安く仕入れる大バーゲンセール』です。相場が崩れた時に積立を継続した者だけが、その後の反発相場で圧倒的なリターンという果実を独占できるのです。」

長期検証(7年8ヶ月)シミュレーション:S&P500が叩き出す複利の破壊力

短期的な視点ではオルカンが有利でしたが、投資の本質は「長期」にあります。視点を長期に移し、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が設定された2018年10月から、現在(2026年6月)までの「7年8ヶ月」にわたって、旧NISA時代から毎月5万円を積み立て続けたと仮定してみましょう。

投資元本は先ほどの約3倍にあたる460万円となります。しかし、評価額の伸びは「元本が3倍だから利益も3倍」などという線形的なものではありませんでした。

投資先(毎月5万円積立) 最終評価額 運用損益(利益)
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) 1,073万9,255円 +613万9,255円
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 1,150万6,083円 +690万6,083円
オルカン 50% / S&P500 50% 1,112万2,668円 +652万2,668円

ご覧の通り、評価額はついに1,000万円の大台を突破しました。積立期間は2年半のケースと比較して約3倍強に過ぎないにもかかわらず、評価額ベースで見ると実に5倍以上にまで爆発的に膨れ上がっています。生み出された利益がさらに次の利益を生み出す、これこそがアインシュタインが「人類最大の発見」と呼んだ「複利の力」の凄まじさです。

そしてここで、運用成績の順位が劇的に逆転している点に注目してください。約8年という長期の計測期間においては、短期で負けていたS&P500がオルカンを約80万円(損益率にして16.6%)も大きく引き離し、圧倒的なリターンを叩き出しています。

この期間には、2020年のコロナショックによる大暴落、それに続く未曾有の金融緩和、そしてFRB(米連邦準備制度理事会)による急激な利上げサイクルという、歴史的なマクロ経済の激変が含まれています。しかし、米国メガテック企業の爆発的な決算成長と強靭な米国経済の地力は、幾多の危機を飲み込みながら成長を続けました。資本主義のダイナミズムの中心が依然としてアメリカにあることが、この長期データに如実に表れているのです。

オルカンとS&P500の両方買い「50%分割戦略」は正解か?

これまでのシミュレーション結果を見ると、「期間によって勝者が変わるのであれば、両方に半分ずつ(50%ずつ)投資すればいいのではないか?」と考える方が一定数存在します。実際、SNSや投資コミュニティでは、リスクを分散させ、リターンを平準化する目的で「オルカンとS&P500のハイブリッド戦略」を取る投資家を頻繁に見かけます。精神的な安心感を最優先するのであれば、その選択を頭ごなしに否定するつもりはありません。

しかし、実利重視の現実主義の観点からポートフォリオの中身を冷静に解剖すると、この「両方買い」は極めて非効率で、理論的に破綻した中途半端な戦略であることが分かります。なぜなら、世界中の株式に投資するオルカン(全世界株式)といえども、時価総額加重平均というルールの特性上、その国別構成比率の約60%〜65%は既に「アメリカ」が占めているからです。

つまり、アメリカへの一極集中リスクを避けるためにオルカンを買っているにもかかわらず、そこに純度100%の米国株であるS&P500をわざわざブレンドしてしまうと、アメリカへの投資比率を無駄に80%近くまで引き上げるだけの結果となります。これは本質的な意味での「分散」が全く効いていない、単なる重複投資の状態です。

結果として何が起こるか。米国株が強い局面では純粋なS&P500のリターンに劣り、米国以外の株が強い局面では純粋なオルカンに劣後することになります。リターンを最大化することもできず、リスクを劇的に下げることもできない。合理的に考えれば、両方に投資することはポートフォリオの重心をぼやけさせるだけであり、どちらか一つに絞るべきだというのが私の見解です。

Burdon

「中身が重複する資産を複数買うことは、分散投資の錯覚に陥っているだけです。リターンを削り、管理の手間を増やすだけの『中途半端なポートフォリオ』は避けるべきです。」

究極の選択:結局どちらを買い続けるべきか?

では、最終的な結論としてオルカンとS&P500のどちらに投資すべきなのでしょうか。私なりの結論を端的に申し上げると、「どちらでもいいから、直感で1つに決めて早く始めろ」という身も蓋もないものになります。

先ほどのデータが如実に示している通り、直近1年、3年、5年、10年と切り取る期間を少し変えるだけで、オルカンとS&P500の優劣は驚くほどコロコロと入れ替わります。今後10年、20年のスパンでどちらが高いリターンを出すのかを正確に予測することは、ウォール街で巨万の富を動かすトップアナリストや、ノーベル経済学賞受賞者であっても不可能です。米国の一強時代が続くのか、新興国の台頭により全世界が底上げされるのか、未来の相場展開は誰にも読めません。

だからこそ、そこに悩む時間は全くの無駄なのです。「どちらが正解か」をネットやSNSで探し求め、結論が出ないからと投資のスタートを遅らせること自体が、資産形成において最も忌むべき「最悪の不正解」となります。

オルカンを選ぼうが、S&P500を選ぼうが、人類の経済成長と資本主義の仕組みというマクロな視点に立てば、15年、20年という長期スパンで資産は確実に増大していく公算が極めて高いと言えます。自分の価値観や腹に落ちた銘柄を一つ選び、あとは脇目も振らずに積み立てを継続する。これこそが、私たちが取り得る唯一無二の最適解なのです。

資産形成における最大の敵「機会損失」と投資の鉄則

私はこれまで、投資やマクロ経済に関する考察を毎日欠かさず更新し続け、1,000記事以上を世に送り出してきました。その中で常に皆様に訴えかけてきたのは、「市場に居続けることの重要性」です。

多くの個人投資家は、暴落のニュースを見ると恐怖に駆られて積立設定を解除してしまったり、逆に相場が高値圏にある時は「今は高すぎるから、下がってから買おう」と様子見をしてしまいます。しかし、タイミングを見計らおうとする行為は、プロの機関投資家ですら勝つことが困難なギャンブルです。底値で買い、高値で売るという幻想を捨てない限り、永遠に機会損失を出し続けることになります。

現代は、現金を銀行に預けておくだけで、インフレという「見えない税金」によって資産価値が目減りしていく残酷な時代です。投資をしないという選択は、リスクを避けているようでいて、実は「購買力の低下」という最大のリスクを丸抱えしている状態に他なりません。

新NISAで毎月5万円という金額を投資し続けるには、目先の株価変動に一喜一憂しない強靭なメンタルが必要です。完璧な銘柄選びや、完璧な投資タイミングなど存在しません。不完全な状況下でも、いち早く市場に資金を投下し、嵐が来ても決して手放さず、時間を味方につけた者だけが、将来数千万円単位の強固な資産を築き上げることができるのです。

過去の実際の相場データに基づくシミュレーションは、私たちに「継続することの絶大な力」をはっきりと示してくれました。焦らず、騒がず、巷のイデオロギーに流されることなく、実利を見据えてコツコツと資産を積み上げてください。

今日という日が、あなたの資産形成において最もリスクを取れる絶好のタイミングです。行動を起こした自分を信じ、未来の豊かさに向けて歩みを止めることなく進んでいきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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※本記事は情報提供を目的としており、特定の投資判断を推奨するものではありません。

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